大寒(1月20日〜2月3日頃)は、春が少しずつ近づいてくるのを感じる時期
二十四節気シリーズのラスト
二十四番目の大寒
小寒から寒の入りとなり、一年で最も寒い時期もあと少し
次は立春、春が少しずつ近づいてくるのを感じる時期でもあります。
寒さを防ぎ、閉蔵の時期として精気を蓄えていくことに加えて、春を迎える準備をしていくのが大寒の時期のポイントです。
※ 閉蔵(へいぞう)の時期
動物が冬籠りするように、陽気(エネルギー)を外に出さないこと
大寒にオススメな食材は、補気・補血・補陰・補陽の食材、黒い食材
ポイントは2つ、「養腎防寒」・「活血化瘀(かっけつかお)」です。
「養腎防寒」のための、卵・鶏肉・冬が旬の魚(ブリ・タラ・フグ)・穀物・野菜・キノコ類・果物・ナッツ類
小寒と同じく、ポイントのひとつは「養腎防寒」、前回の小寒でも確認しました。
補気・補血・補陰・補陽の食材たちを、三食の食事にバランスよく加えることが大切ということです。
卵や鶏肉、冬が旬の魚(ブリ、タラ、フグなど)などに、穀物、野菜、キノコ類、果物、ナッツ類など、バランスよく摂りましょう。
こうして栄養豊富で体をしっかり温める食材をバランスよく摂りながら、足腰をしっかり使って体を動かしていくことは、冬の寒さに負けない気力体力を充実させていき、足腰にたまりやすい冷えやむくみ、血流の改善にもなります。
補腎である腎の経脈は足腰を流れています。
寒の内に始める「寒稽古」は上達につながるとも言われていますしね。
反対に冬の時期に寒いからといって背中を丸くしてとぼとぼ歩いていたり、室内で椅子に座ってばかりや、暖かい床でゴロゴロしてばかりだと冷えやむくみ、血流が悪くなることにも繋がりますよ。
室内でもできるエクササイズやワークアウト、天気の良い日は芽生えつつある春を探しに散歩するのもオススメです。
「活血化瘀」のための、黒い食材たち(黒木耳・黒豆・黒酢・黒糖・小豆)、赤いプチトマト
春に向けては「活血化瘀」
瘀血(ドロドロになってしまった血のこと)を解消し、血流の改善をしていきましょう。
そのためには血流改善を手助けする食材
そこにも黒い食材たちが登場します
黒木耳、黒豆、黒酢、黒糖
そして、赤いプチトマトもこの時期美味しいですよね。
今が旬のプチトマトは、朝の忙しい時にそのままで、お弁当に添えたり、トレーニング前後の小腹が空いた時に手軽に活かせるプチトマト。
血の巡りの改善を助け、水分補給や消化の促進、自律神経を司る肝の働きを助けるなどの作用もあります。
春菊と一緒にサラダにして、柑橘系のドレッシングでいただいても美味しいですよ。
もうひとつ、この時期旬なのが小豆
小正月に厄払いとして小豆粥をいただく地域もありますね。
小正月(1月15日)は過ぎましたが、一年の厄除けを願って小豆を茹でてみてはどうでしょうか?
小豆を洗って鍋で茹でていきますが、この時のゆで汁に灰汁(あく)が出るので煮こぼしてしまう方が多いですよね。実は自分も煮汁に小豆の効能が多く含まれているのは知ってましたが煮こぼしてました。
小豆の茹で汁は、むくみの改善、血の巡りの改善、抗酸化作用などを助けてくれます。
捨てちゃうのもったいないですよね。
ということで、今回は大納言を使って茹でていきます。
圧力鍋を使って茹でたので、小豆が茹で汁もしっかり吸ってふっくら茹で上がりました。
無糖ですが、小豆の甘味が美味しく、灰汁は感じられないです。
半分は冷凍保存にし、残りはカボチャを加えていとこ煮にしていきます。
甘味を自分で調整できるのも良いですよね。
小豆を茹でるのに、少量ならスープマグや保温ボトルを使って一晩つけておくのも便利ですよ。
大寒にオススメのツボは、肩井(ケンセイ)
血の巡りが悪いといったら肩こりもですね。
肩こりのツボと言ったら、肩井(ケンセイ:胆経 GB21:うつむいた時に一番出っ張る背骨(第7頸椎)と肩先を結んだラインの中間点)が有名です。
肩がこった時に自然と手で揉んだり、押したりしている方も多いツボです。
肩だけでなく全身の血流改善を助けるので、寒い時期はお風呂であたためたり、お灸を据えたりしてあげるのも良いですね。
二十四節気もこれでひと巡り、次は立春がやってきます。