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二十四節気の十八番 霜降(ソウコウ)のオススメ

霜降(10月23日〜11月6日頃)は、霜が降り始める時期

二十四節気の十八番 霜降

いよいよ秋の最後の節気『霜降』です。
朝晩は冷えますが秋空が高い時期で、食欲も旺盛になってくる時期です。

霜降の時期(10月23日~11月6日)は秋の土用の時期(10月20日~11月6日)とも重なります。
秋の土用の時期は食欲は旺盛になりやすいのに、食を受けとめる脾胃の働きは朝晩の気温の低下などもあって働きが弱くなっていることもあり脾胃の負担が増加しやすく、胃腸の不調を感じる方が多くなる時期です。

霜降にオススメな食材は、リンゴなどの脾胃の働きを整える食材(健脾・理気)

暴飲暴食を控え、バランス良い食事に、脾胃の働きを整える食材(健脾・理気)達を加えてあげましょう。リンゴ、サツマイモ、栗、山芋、蜂蜜、棗、大豆、豆乳、豆腐、ヨーグルトなどがオススメですよ。

胃腸の話をもうひとつ。
秋の乾燥の影響を受けやすい「肺」とペアになる六腑は「大腸」
肺の乾燥は大腸の乾燥にも影響して便秘の原因にもなりやすいんです。

コロコロした固くて出にくい便で、お腹や胃のあたりが張って固く感じるにタイプの便秘は、味の濃いものや、辛いものが好き、暑がりで冷たい飲み物を好み、尿の色が濃く、口臭がして、おならも臭いが強いなどが症状の特徴です。

秋は辛いものを控える季節でしたね。
脂っこいもの、味の濃いもの、アルコールなども控えて、胃腸の熱を取り去り便通をよくしてあげる食材がオススメです。
梨やバナナ、レタス、ナスなどがお勧めですが、今がちょうど旬の柿もお勧めです。

そのままで食べても美味しい柿ですが、ちょっとひと手間加えてみましょう。
・柿とニンジンの潤いジュース
柿:1個
ニンジン:
レモン:1/4個(もしくはレモン汁少量)
蜂蜜:適量(小さじ1程度)

お好みで水か豆乳を適量50~100cc程度加えると飲みやすくなります。柿は樽抜きなどした渋柿の方が糖度が高く美味しいですよ。
肺と腸を潤し、咳止め、便秘の改善、血流の改善も促します。
レモン、蜂蜜、豆乳がその潤いを補う力を助けます。
柿の甘さや好みにあわせて蜂蜜の量を調整するのが良いですね。
柿は大きさにもよりますが2個前後が適量ですので、柿以外のフルーツ(リンゴやバナナ、梨など)もバランスよく取り入れてみてください。
栄養豊富なニンジンは咳止めの助けにもなるんですよ。

霜降にオススメのツボは、合谷(ゴウコク)・天枢(テンスウ)

便秘には合谷が有名ですが

天枢(胃経:ST25 へそから指の幅2本分ほど横)もオススメです。胃腸の働きを改善したり、便秘や下痢の改善を促してくれますので、普段から胃腸の調子を崩しやすい方は手のひらや蒸しタオル、カイロなどで温めてあげるのが良いですよ。

なお、便秘のタイプは他にも・ストレスから起こるタイプ
・疲れやすくいきんでも出にくいタイプ
・冷え性で出はじめが固いタイプ
などのタイプもあります。

体質が人それぞれな様に、便秘のタイプも人それぞれ
薬膳は中医学を元にし、人それぞれ、土地それぞれ、時(季節など)それぞれについて考慮しながら整えていく力を育てていきます。
こうした難しく感じるところも、身近な食を通して、先人の知恵を学んでいきます。
学びの場でも、こうした「それぞれ」を題材にしながら深めていくので楽しいですよ。