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二十四節気 十三番 立秋(リッシュウ) のオススメ

立秋(8/8頃~8/22頃) は、厳しい残暑が続くことが多い

暦の上では秋が始まりますが、
「まだまだ残暑厳しい日が続きます。」などと言われることの多い立秋

これは古代から続く東洋哲学では陰暦(太陰太陽暦)を用いて四季をみるためです。
月の満ち欠け(公転周期)に基づいて1年を12ヶ月に刻んでいく陰暦。
月の満ち欠け(宇宙)で起きていることが、地上に影響が出てくるまでには若干の時間差があります。

夏至(ゲシ)は陰陽の陽が極まる時、すなわち陰が活動を始める時期
大暑(タイショ)は残暑が極まり、湿気も非常に多い時期
秋分(シュウブン)は秋の乾燥が強く、自然界にも秋の気配が目に見え肌に感じる時期

このため、この時期(大暑7/23頃〜秋分10/7頃 )までは「長夏(チョウカ)」と呼びます。
大暑の記事にも記載した「湿邪(シツジャ)」が多くなりやすい時期。
※湿邪とは、湿気などによる人体への悪影響のこと

2020年は梅雨明けが遅く、梅雨明け後は猛暑となり、湿邪に加えて暑すぎる暑邪(ショジャ)も加わり身体の体液(津液)が損傷しやすくなっています。

立秋にオススメの食材は、スイカ・桃

スイカと桃のジュース
スイカの種もスイカの実と同様に効能が豊富ですが好みで取り除きましょう。桃の皮も好みで剥きます。
ちなみに自分は新鮮な桃は水で洗って皮ごといただきます。
それぞれ適当な大きさに刻んで、甘酒(今回は豆乳甘酒)を加えてスイッチオン!  甘さが足りないと感じたら蜂蜜を加えても良いですね。

清熱解暑と言い夏の暑さを和らげ、利尿作用で湿邪の改善を助け、日焼け対策にもなるスイカ。
そこに疲労回復と潤いを強く補う桃を加えて、甘酒や蜂蜜が桃の働きを強く助けてくれますよ。

立秋にオススメのツボは、陰陵泉(インリョウセン)

むくみが気になる時は陰陵泉(脾経:SP9 すねの骨の内側に沿ってまっすぐなぞると膝の下の方で凹んで指が止まるところ)

脾胃の働きを整え、体内の余分な水分を外に出す働きを促します。
足の冷えやむくみだけでなく、夏バテからの食欲不振、消化不良などの時にも優しく揉んであげたり、お灸を使うのが良いですよ。

残暑の疲れで食欲が落ちて体力も落ちやすい時期
旬の食材を生かして美味しくいただいて残暑を乗り切り、秋本番を迎える準備をしていきましょう!